最強の自作塗装ブースを目指して
さて、換気扇の話です。
前述でも少し話しましたが、安価な小型換気扇を使用した場合吹き返しがネックになりますが、後方に結構スペースを必要とします。というのも、換気扇の排気口は四角です。ダクトは丸です。排気抵抗を少なくしようとすればかなり長くなってしまいます。
また、換気扇に合った大きさの四角いケースを後ろにつけて、ケースの上や左右にダクトを取り付ければ省スペースになりますが、かなり強い吹き返しがあるようです。
ですので、今回別のタイプの換気扇を使用します。
一般的な台所用換気扇は「プロペラファン」を使用した「風量形」というタイプです。風量は大きいものの静圧が低く、排気抵抗によって風量が大きく変わってしまう特性によって吹き返しが発生しやすくなっている様です。
これに対し、「圧力形」と呼ばれる「ターボファン」「シロッコファン」などがあります。風量はプロペラファンに比べ少ないものの静圧が高く、少々の排気抵抗や吹き返しも圧力で押し出してしまうようです。シロッコファンは静粛性にも優れているようです。
また、これらを使用した換気扇はダクトをつけることを前提としている為、排気抵抗に関して何ら工夫をする必要はありません。塗装ブースの換気扇としてはこれらがベストではないかと思います。
製品選びです。今回
タロトデンキ
を利用しました。換気扇の種類が多く、性能比較もし易かったです。
まず候補に挙がったのがパイプファンです。トイレなどに使われ、8cm〜12cm位があります。当初換気扇を2個使用したツインファン仕様にする予定だった為小型の物が欲しくて、ずっと悩んでいました。
近所のホームセンターにも置いてあった為、店頭で長いことにらめっこしてました
結局やめました。理由は、2個買うと高いこと、ダクト2本分のスペースが無いこと、小さいの2個つけるなら大きいの1個でいいじゃん、等です。後で知りましたが、8cmのパイプファンでは弱すぎてあまり吸わないようです。これなら市販の塗装ブースの方がいいですね。買わんでよかった・・・
次に考えたのが、市販品と同じくシロッコファンを使用した換気扇です。パイプファンは排気が後方の為スペースを必要としますが、シロッコファンはL型になっていてあまり後方にスペースをとらないのが魅力でした。選んだのはこれです。
天井用換気扇。大風量形という言葉の意味が解りませんでしたが
10cmもありましたが、外寸があまり変わらず、どうせならいいのが欲しかった為これに決めました。他にも使ってる方がいるようですが、かなり吸い込むとのことです。1万円程するので、これのみで市販塗装ブース買えますが。まあ、他の材料費を節約しましょう。
実際に設置場所に置いてみましょう。比較の為、15cmの台所換気扇も置いてみました。
まあ、あえてコメントすることもないのですが。
一見後方は省スペースに見えますね。実際ダクトを付けたら40cm以上必要でした。
前から見たらあまり大きさは変わりません。
まあ、15cmと14cmですからね。
後方も、こんなもんでしょうが、ダクトのある方はけっこう長いですね。
実際置いてみると大きすぎる気がしました。大丈夫かな・・・
いよいよ作成に入ります。
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ほーむ